8月から東京駅構内グランスタにて、
松戸市の中華蕎麦とみ田の直営店”雷 東京本丸店”がオープン致しました。
1⃣完成時2⃣施工の様子3⃣笠間焼について…と、三回に分けてご紹介していきます。
今回の3⃣笠間焼と稲田石(白御影石)のお話では、内装や外壁に使用した焼き物や石について、より詳しくお伝えできればと思います。
笠間焼とは?
笠間焼(かさまやき)は、江戸時代から茨城県笠間市周辺で作られている陶磁器で、関東では最も古い歴史を持つ焼き物です。
粘りがあり細かい粒子の笠間粘土(蛙目粘土/がいろめねんど)で作られる伝統的な笠間焼は、丈夫なうえに汚れにも強く、台所用品をはじめ日常で使用する器などに多く使われてきました。
そんな歴史の長い笠間焼ですが、面白いことにその最大の特徴は、デザインや色味に一切縛りのない「自由度の高さ」にあります。型にとらわれない、作家ごとの表現の多様性が魅力です。
現代では、全国から取り寄せた土やさまざまな素材・技法で作られ、インテリア用品や芸術作品としてオブジェにも多く用いられています。
質の高さを維持しつつ多彩な表情を見せる焼き物、それが笠間焼です。
アート壁
店内を彩るアーティスティックな壁です。
細かく割った笠間焼をランダムに貼り合わせています。
割る前の姿です。
この多種多様な焼き物からあの壁はできています。
欠片の色、形、模様、厚みなどそれぞれ違って面白い仕上がりになっています。
床
赤茶色で波模様の焼き物です。光の当たり方によって光って見えたりもします。
カウンター
魚料理をのせると丁度良いような皿の焼き物を、カウンターのアクセントにしました。
焼き物の質感が格好良いです。
外壁(側面)
側面の外壁は、陶芸家・寺本守先生が焼き上げました。
立体感のある作りとなっています。
よく見ると、実は柄には繋がりがあります。
矢印と番号で、貼る向きと位置が分かるようになっています。
これを元に貼りました。
稲田石(白御影石)とは?
稲田石(白御影石)は、茨城県笠間市稲田地区を中心に採掘されている花崗岩(かこうがん)です。日本最大級の採掘量を誇る銘石として知られ、「白い貴婦人」と称されるような品のある白さが特徴となっています。
耐久性に優れた硬い石質、均整の取れた石目の稲田石(白御影石)は、多くの歴史的な建造物に使用されてきました。迎賓館、国会議事堂、東京駅、広島原爆慰霊碑など…
昔から愛される美しい稲田石(白御影石)は、まさに日本を代表する石と言えます。
写真越しでも石の質の良さが分かります。
稲田石(白御影石)と黒御影石を交互に配置しました。
最後に
今回紹介した笠間焼と稲田石(白御影石)は、どちらもとみ田店主の出身地のものです。こだわりがたくさん詰まった店舗のこだわりの部分を、少しでも知ってもらえたら嬉しく思います。