いよいよ大詰めです。

8月半ばから始まった、成田空港内でのラーメン屋さん改装工事。

 

公共交通機関ということもあって、その作業はほとんど夜中でした。

普段にぎわっている空港も、夜中だとすっかり人はいなくなってこんな感じ。

コロナ渦もこんな感じだったのでしょうか…そう考えると、あの時の異常さを痛感しますね。

 

さて、そんな夜間工事ですが、

特別な光景も見ることができます。

ほとんど人がいないからこそ映える景色ですね。

こんな光景に癒されながら工事は進み、いよいよ大詰めに入ったという感じです。

 

夜中の作業が続き、職人さんの手配や空港の規則など様々な課題をクリアしながらの改装はなかなか難しかったですが、

作業の効率化を求めてみたり、いい経験になりました。

夜間終了まではあと一週間、工事終了まではあと10日!

最後まで踏ん張っていきます!

 

また、このお店「松戸富田麺旦」がオープンするのは、10月の17日。

この日は、よくカレンダーに書いてある運勢のいい日「大安」であることに加えて、「天赦日」と呼ばれる一年でも5、6日しかない貴重な日が重なった、最強の開運日のようです!

 

10月17日に東京近郊で何か新しいことをはじめて、

その帰りに新店へ美味しいラーメンを食べてみたら、なにかいいことがあるかもしれませんね!笑

今度は成田空港で建築です。

今日は久々に、建築関係のお仕事を紹介します。

 

今回の現場は、なんと成田空港!

 

空港内のフードコートスペースに出店するラーメン屋さんを造ります🔥

 

以前、東京駅内での経験はあったのですが、こうして空港にというのははじめてなので、若干勝手が違うことに戸惑ってます。

 

活動できる時間は夜中だけ、24時を過ぎると消灯してしまうので活動の幅も狭まってしまいます。

 

そこで、少しでもできることはやっておこうということで、

通常現場で行うような組み立てを日中に済ませ、運搬と取り付けだけ行うという工夫を凝らしてみることにしました。

 

写真は、実際に大工さんの作業場で組み立てているところになります。

 

こうして加工し、組み立てたものがこちら。

搬入口の広さを考えながらの設計は難しかったですが、こういった地道な工夫が時短につながります。

 

お盆休みと重なりますが、しっかりとスピーディに進めていきます💪

【施工事例】中華蕎麦 うゑず 改装工事

img_5493山梨県中巨摩郡にて、中華蕎麦うゑず(ラーメン店)の工事を行いました。和でも無く、洋でも無く、安らぐ雰囲気を創る事が出来ました。室内は全て無垢材、天然石、自然素材を使用しました。その事により、この様な空間へと・・・店内の鉄骨構造をうまく利用し、倉庫や製麺室、トイレの上部はロフト収納を作り大幅な収納空間も確保出来ました!
住所:山梨県中巨摩郡昭和町清水新井59-1

無垢材、天然石をふんだんに利用しました

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追加写真

【施工事例】NOODLE STOCK 鶴おか 店舗設計・施工

img_5065NOODLE STOCK 鶴おか(埼玉県草加市)さんにて当社のデザイン、設計、施工によるラーメン店舗改装工事が完了しました。店舗には水質改善装置(ブルカン)、プレリンスシャワー、節水装置等も導入いたしました。照明は全てLED照明を設置し、外壁には遮熱工法も採用しました。エアコンの効きが格段に向上します。

追加写真

外観1

外観2

外観3

店内1

外観2

外観3

外観4

カウンター1

カウンター2
トイレ
天井

【施工事例】株式会社 惣佐衛門 増築工事

今回は千葉県産ブランド豚「柏幻霜ポーク」を扱っている株式会社惣左衛門様の事務所兼自宅の増改築工事を行いました。

「エコな家」の断熱と遮熱技術により住み心地抜群の空間と、新と旧が上手に融合した魅力的な外観の事務所兼住まいができました。

内装はクロスを一切使わず、全て無垢材とサンゴ入り漆喰の内壁で仕上げました。

今回の工事から”セルロースファイバー”という高性能断熱材を新しく「エコな家」の標準装備としました。一番下に断熱工事のブログ記事のリンクを貼っているので、興味がある方はぜひ目をお通しください。

惣左衛門様増築工事13

~増改築前~
昔ながらの日本家屋


惣左衛門様増築工事12

~増改築前~
玄関から車側にかけてが増改築範囲


惣左衛門様増築工事6

~増改築後!!~
木部分はウッドデッキなどに使われるセランガンバツ
南面のため紫外線カットの保護剤を塗布


惣左衛門様増築工事1

窓が特徴的な温かみのあるLDK
可動式レールのLED照明を採用


惣左衛門様増築工事5

機能性に優れたシステムキッチン
給排気もしっかりと


惣左衛門様増築工事4

左の引戸は既存母屋へ続く


惣左衛門様増築工事7

床は樺桜(カバザクラ)無垢材


惣左衛門様増築工事8

大容量の収納スペース
約4帖分の広さ


惣左衛門様増築工事2

玄関側の事務所部屋
カウンターはさっぱりとしたサワラ材


惣左衛門様増築工事10

壁掛けは手作り
ここにコルクを張り込んだら完成


惣左衛門様増築工事3

床は本栗(ホングリ)の無垢材
天井は美しい木目を持つ秋田杉の羽目板


惣左衛門様増築工事9

玄関付近はまだ工事中
白濁色のガラス部分に株式会社惣左衛門様のサインが入る予定


惣左衛門様増築工事11

玄関アプローチのカーブ作り
完成し次第また投稿します!施工事例 N様邸惣左衛門様増改築工事~断熱材~

追加写真







事務所サイン
事務所入り口にサインが設置されました。

テーブル
ダイニング用の無垢板テーブルの作成もいたしました。

無垢板テーブル
家族みんなで囲める立派なテーブルです。

【新店舗工事】雷 東京本丸店~笠間焼アートの壁~3⃣笠間焼と稲田石(白御影石)のお話

8月から東京駅構内グランスタにて、

松戸市の中華蕎麦とみ田の直営店”雷 東京本丸店”がオープン致しました。

1⃣完成時2⃣施工の様子3⃣笠間焼について…と、三回に分けてご紹介していきます。

今回の3⃣笠間焼と稲田石(白御影石)のお話では、内装や外壁に使用した焼き物や石について、より詳しくお伝えできればと思います。

 
 

笠間焼とは?

笠間焼(かさまやき)は、江戸時代から茨城県笠間市周辺で作られている陶磁器で、関東では最も古い歴史を持つ焼き物です。

粘りがあり細かい粒子の笠間粘土(蛙目粘土/がいろめねんど)で作られる伝統的な笠間焼は、丈夫なうえに汚れにも強く、台所用品をはじめ日常で使用する器などに多く使われてきました。

そんな歴史の長い笠間焼ですが、面白いことにその最大の特徴は、デザインや色味に一切縛りのない「自由度の高さ」にあります。型にとらわれない、作家ごとの表現の多様性が魅力です。

現代では、全国から取り寄せた土やさまざまな素材・技法で作られ、インテリア用品や芸術作品としてオブジェにも多く用いられています。

質の高さを維持しつつ多彩な表情を見せる焼き物、それが笠間焼です。

 

アート壁

店内を彩るアーティスティックな壁です。


細かく割った笠間焼をランダムに貼り合わせています。


割る前の姿です。


この多種多様な焼き物からあの壁はできています。

欠片の色、形、模様、厚みなどそれぞれ違って面白い仕上がりになっています。

 

赤茶色で波模様の焼き物です。光の当たり方によって光って見えたりもします。

 
 

カウンター

魚料理をのせると丁度良いような皿の焼き物を、カウンターのアクセントにしました。

焼き物の質感が格好良いです。

 

外壁(側面)

 

側面の外壁は、陶芸家・寺本守先生が焼き上げました。

立体感のある作りとなっています。

 

よく見ると、実は柄には繋がりがあります。

 

矢印と番号で、貼る向きと位置が分かるようになっています。

 

これを元に貼りました。

稲田石(白御影石)とは?

稲田石(白御影石)は、茨城県笠間市稲田地区を中心に採掘されている花崗岩(かこうがん)です。日本最大級の採掘量を誇る銘石として知られ、「白い貴婦人」と称されるような品のある白さが特徴となっています。

耐久性に優れた硬い石質、均整の取れた石目の稲田石(白御影石)は、多くの歴史的な建造物に使用されてきました。迎賓館、国会議事堂、東京駅、広島原爆慰霊碑など…

昔から愛される美しい稲田石(白御影石)は、まさに日本を代表する石と言えます。

写真越しでも石の質の良さが分かります。

稲田石(白御影石)と黒御影石を交互に配置しました。

最後に

今回紹介した笠間焼と稲田石(白御影石)は、どちらもとみ田店主の出身地のものです。こだわりがたくさん詰まった店舗のこだわりの部分を、少しでも知ってもらえたら嬉しく思います。

【新店舗工事】雷 東京本丸店~笠間焼アートの壁~2⃣施工編

8月から東京駅構内グランスタにて、

松戸市の中華蕎麦とみ田の直営店”雷 東京本丸店”がオープン致しました。

今回は1⃣完成時2⃣施工の様子3⃣笠間焼について…と、三回に分けてご紹介していきます。

今回の2⃣施工編では、完成までの工程を主に写真でご紹介していきます。


正面の外壁

駅構内の通路の雰囲気に馴染み、なおかつ看板が引き立つ色合いの品のある石で仕上げています。

まず、耐力性と弾力性に優れる変成シリコンエポキシ樹脂接着剤を下地に塗り付け、クシ目ゴテを用いてしっかりクシ目を立てます。

クシ目には、谷の部分から水分や空気などを逃がし、接着剤を均等に被着材に馴染ませる効果があります。下地や被着材の種類によって数種類のクシ目ゴテが利用されます。

全体の高さや幅を考えながら下から貼っていきます。水平になるようにパッキンを入れて調整していきます。少しのズレも上にいくほどに大きく影響してくるので大事な作業です。

天然の石は、石によって凹凸がさまざまで厚みが微妙に違ってくるので、綺麗に合わせるには職人さんの技術が不可欠です。

完成です。


店内の床

波模様の焼き物で、味がある雰囲気に仕上げています。

こちらも接着剤をクシ目ゴテで塗り、柄をわざとランダムに並べます。目地の幅が同じだととても綺麗に見えます。

目地の入れ方は色々ありますが、今回はなるべく焼き物を汚さないやり方で仕上げました。
まず目地砂に軽く水を含ませ、サラサラからパラパラにします。それを目地ゴテで目地に詰め込みます。

目地ゴテで目地の高さを合わせて、周りの目地砂を払って完成です。乾いた目地砂を入れてから水をかけるやり方よりも周りが汚れずに済みました。


アート壁

見ていて飽きないこだわりの壁です。

まずは、皿や壺の焼き物をハンマーで細かく砕きます。壁に貼りやすいように貼る面がなるべく平らになるように割りました。

そのまま使えそうなお皿や面白い形のパーツは、割らずにアクセントとして使いました。

外壁と同じように接着剤を塗り、押さえつけるように並べていきます。

目地がT字路になるように並べると見栄えが良いという法則があるのですが、今回は形も色もバラバラ過ぎてしまい、法則の通りにできない箇所も多々ありました。

それでもこれだけのまとまりが出るのは職人さんのセンスそのものです。

次に絞り袋で目地を詰め、余計な目地剤を指で取りつつ平らにならします。

笠間焼の文字入りの焼き物を入れて完成です。


カウンター周辺・厨房

カウンター周りも厨房も、質と使い勝手にこだわって作りました。

カウンターは、角を合わせて隙間ができないよう設置し、艶消し剤を二度塗りしました。

カウンター下の足置き石は、足と当たる部分の角をなめて(丸くして)、カウンターを支える枠と当たる部分をカットしました。地味ですが大事な作業です。

厨房内の壁に貼ったステンレスや厨房機器には保護シートが貼ってあるので、最後のクリーニング時にはがしていきます。


看板

遠くから見ても目立つ看板です。

看板のイメージを伝えると、担当の方が構造を考えて、薄くてスタイリッシュな看板の提案してくれました。

配線用の穴を開けておいたこのスペースに設置します。

大きな看板なので、LEDの配線をつけながらの設置はなかなか大変でした。


側面の外壁

実はよく見ると凹凸があるデザインになっています。ぜひ実際に見ていただきたい壁です。

側面の壁はランダムに貼っているのではなく、一枚一枚指定の場所に貼っています。パッキンで調整しながら位置を合わせていきます。

目地を入れて完成です。


最後に

人通りの多い駅構内の工事とあって夜間の作業もありました。

工事期間がちょうど緊急事態宣言が出された頃だったのですが、無事に工事が完了でき胸を撫で下ろしています。
そして次の記事では、今回の工事で使った焼き物について書いていきたいと思います。